| アイを呟いて 曖昧な形に口篭る 世界は停止したまま動かない 下がっていく体温を抱きしめて繕う 眠ることさえ間違っているような ここにいることさえ窮屈な 進まないのです 初めの一歩さえ重くて それなのにそんな一歩さえ容易く掻き消されて 継続する波についていけません 乗り方を忘れてしまった 持っていなかったかもしれない 手を差し伸べなくても道が続いていた 籠のなかにいた 困ることなんてなかった 大切にされて愛されて それを当たり前のものにしてしまった 耳元で壊れていって 顔を背けることもできない 幸せを感じられないから 振る舞うことだってできない 赦されないことを知っているから 謝罪だって口にしていない 身近に手にする人がいるのに そんな些細なことさえ わたしには酷く難しい 慮って、大切に、言葉を選んで そうして投げかけられる言葉は優しいけれど 懺悔さえゆるさない何かがある気がして こみ上げる嗚咽を我慢できない 一度こぼしてしまったら もう掬えないから |